トレンドの変化と古着のお話
「トレンドの変化と古着のお話」
本日もブログをご覧いただき有難う御座います。
初めてこちらでブログを書かせて頂きます。
主にメンズのデザイン、ディレクションに携わっており、デザインのお話やトレンドのお話などをメインに書かせて頂ければと思います。
最初のブログなので、メンズファッションの大きな流れのようなお話を。 このファッション業界で仕事をして15年ほどになるのですが、この15年を振り返ってみてもトレンドの大きな移り変わりがありました。
15年前の2005年あたり、2000年中頃に海外メゾンブランドが打ち出した細身のスタイルに国内のカジュアルブランドも大きく影響されたと思います。上下のバランスで言うと細身×細身のようなスタイリングが浸透し、この頃にボトムのスキニーと言う名称が生まれたと思います。
その流れは2000年代後半まで続きましたが、当時作ったアイテムは今では到底着用できない細さです。 その後一つのトレンドとして印象にあるのが、”ラギッド”の言葉に代表されるヴィンテージ、プレッピーなどアメカジテイストの台頭でした。雑誌も増え、古着も人気だったと思います。
着こなしのバランスは、トップスは細身の流れを継続しており、ボトムは新たにワイドシルエットが出てきました。
アメリカやヨーロッパのミリタリーやワークをベースに各ブランドが主流のフィット感にアレンジして展開していました。
その後のトピックですと、雑誌POPEYEのリニューアルを期に浸透した”シティボーイ”やシンプルで普通でお洒落な”ノームコア”など、シンプルでキレイ目の傾向が印象深いです。
2012年頃でしょうか。
それまでのやや男らしいアメカジの雰囲気から一気にトレンドが変化したと感じました。この頃には着こなしのバランスも変化し、トップスはそれまでほど細くなくレギュラー寄りになりました。
2010年代中頃にはストリートのトレンドが台頭し今も継続していますが、今のサイズバランスを見ると、10年前の同じMサイズと比べると2サイズは大きいように思います。
10年一昔という言葉もありますが、ほんの10数年を振り返ってみても色んなトレンドが生まれ、フィット感も変化しています。
今後どのように変化してくのか楽しみですし、5年後はもしかすると今では考えられないようなバランスになっているかもしれません。
そんな中で、今私が感じている事なのですが20代の若い方の古着回帰です。 住んでいるのが下北沢に近く、よく古着屋さんを廻るのですが、新しい古着屋さんや人気のお店の新店舗など、この一年でもかなりお店が増えています。
店内のお客さんを見ると本当に若い方が多いと感じます。これは凄く良い事だと思いますし、若者のファッション離れなどと聞く事もありますが、全くそうは感じさせないです。
最近よく扱われているレギュラーと呼ばれる90年代の古着ですが、それでも20数年前のアイテムです。ネオヴィンテージ などという言葉も聞くようになり、新しい価値感が出てきていると思います。
今の着こなしにはミックス感があると思いますが、古着をうまく取り入れながら、新品のブランドのアイテムと組み合わせて楽しんで頂けばと思います。
UNIVERSAL OVERALLのアイテムには、先日のブログで紹介させて頂いている本国USAのアイテムをベースにアレンジしている物や、ヴィンテージの古着アイテムを参考に落とし込み、作り上げているアイテムなどもあります。
古着には、サイズが今っぽくない、欲しいカラーがない、襟が長い、サイズを大きくすると袖が太くなり過ぎるなど悩みも付き物です。
そんな悩みを解決出来るのも新品のブランドの良さだと思います。ヴィンテージ のアイテムの古き良きディティールを残しつつ、今のサイズ感やカラーでUNIVERSAL OVERALLのフィルターを通して作られたアイテムを数点紹介させて頂きます。
フェイクムートンコート【U2031509KR】
素材は柔らかいフェイクムートンと温かみのあるボアの組み合わせです。大きめの作りで今のサイズ感で展開しています。カバーオールなどに見られる貼りポケットを採用し、UNIVERSAL OVERALLらしいデザインに仕上げています。古着のリアルムートンは重く状態が良い物がなかなか見つかりません。冬の主役の1着にいかがでしょうか。
コンビネーションカーディガン 【U2033303】
ウール混でしっかりと暖かさがあり、首元に別布を使うことで着用時のチクチクも防ぎます。胸元のボディ同色のU刺繍や裾口のオレンジピスネームもポイントです。ざっくりとしたサイズ感は今のコーディネートに合わせやすいアイテムです。
2アイテム共にWEBショップと直営店舗にて展開しております。是非拝見して頂ければと思います。
最後まで読んで頂き、有難う御座いました。
UNIVERSAL OVERALL ADACHI