WORKERS STYLE vol.16
ヘリテージパンツは完成してない。ワーク
ウェアとは、現場で履いて働いて、初めてワークウェアとしての本来の意味・価値がある。着る人が自分の癖や働き方、考え方を反映させるためのツールのような存在。ワーカーが自分の働き方に合わせてカスタマイズし、それぞれのライフスタイルや価値観を表現していくアイテム。着る人の使い方やこだわりによって、ワークウェアは初めて「完成」されていく。このパンツがどんな風にその人にとっても欠かせない自己になるのか。
関ななみ/プロバスケットボール選手
北海道札幌市出身。小学校2年生からバスケットボールを始め、Wリーグ所属「日立ハイテククーガーズ」で6シーズン終了。2024-25シーズンではサブキャプテンを務める。 試合中のパフォーマンスはもちろん、日々の姿勢や取り組み方に、彼女の「働く美学」がにじみ出ている。
――今日はありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。
関:関なみです。北海道の札幌市出身で、小学校2年生の時にバスケを始めました。 高校を卒業してからは、Wリーグの日立ハイテククーガーズに入って団して、今シーズンで6年目になります。 今は副キャプテンとしてチームを引っ張る立場でもあります。
――バスケとの出会いってどんな感じだったんですか?
関:きっかけは、周りに喜んだことですね。地元のミニバスチーム入って、そこから夢中になっちゃいました。
―― 今は「仕事」としてバスケットに目を向けていると思いますが、「働いているな」って瞬間ってありますか?
関:うーん、実は結構“働いてる”って感覚はなくて(笑)。好きなことにこだわっているので、ありがたいと思う気持ちが強いです。常に感謝してますし、その分しっかり結果で返していくのが自分の役割だなと感じています。
――試合前に決まってやっているルーティンはありますか?
関:あります。必ず聴く曲があって、みんな気持ちをグッと高めてから臨みますね。あとはアロマを使います。ペパーミントの香りを顔まわりにつけて、集中モードに移行します。
―― 練習や移動中など、ウェアに関するこだわりはありますか?
関:練習着も私服も、ショートパンは丈短いめが好きです(笑)。 ソックスは長めにして、勝手だけどスタイル良く見えて気して。 遠征の時は移動も長いので、体に負担がかからないように、ゆるめのパンツとかトレーナーを選んでいます。 ラフだけど快適な格好が一番です。
↑女性ヘリテージパンツ
――今日履いてもらったヘリテージパンツ、印象どうでしたか?
関: シルエットがとにかく可愛い! 着方によって雰囲気が変わるから、コーデの幅が広がる感じがします。 ボーイッシュにも、ガーリーにもいけます。 着る人の個性を引き出してくれるパンツですね。
――「仕事着」として服を求めることは何ですか?
関:動きやすいおしゃれが第一ですけど、やっぱり大事です。気分が上がるから。機能性とデザイン性、そのバランスが大事だと思います。
――試合にはない時、大事にしている気持ちはありますか?
関:とにかく自信を持つこと。でも不安があると、プレーにもちょっと出ちゃうので。だから不安要素をなくすために、日々の練習も相手の研究も、とことんやり切るようにしています。
――苦しい時期は、どう乗り越えてきましたか?
関:一人で悩まないこと。頼れる人にちゃんと頼れるようにしています。あとは「今日の目標」を決めて、それが達成できたら自分を褒める。
――最後に、今後見せていきたい「関ななみ」の姿は?
関:もちろん、プレーで活躍する姿を見せることが一番なんですけど、とりあえずじゃなくて、人生を楽しんでる姿を見せていきたいと思ってます。 子どもたちやファンの皆さんに、夢感動とかを与えられる選手でいたいです。
日々の練習、仲間との時間、遠征先での移動、そしてコートに立つ瞬間まで。 そのすべての
中に、彼女の「仕事」がある。
感謝を忘れず、ひとつひとつのルーティンを丁寧に重ねていく
。
ヘリテージパンツもまた、その流れの中で選ばれた一本だった。
柔らかく、強く、自由で、落ち着いている。そして
きっと、彼女の歩みは共に、まだまだ進化し続けている。