HERITAGE PANTS
HERITAGE PANTS — MAKE IT YOURS.
誰かが泥を落とし、誰かがほころびを繕い、誰かがまた一日を預けた。
Universal Overallは、そんな人たちと100年をかけてこの形にたどり着いた。
Heritage Pantsは、その記録だ。
「隠れた秘密」
説明しなくても選ばれてきた一本がある。
理由は、形の良さだけじゃない。縫い目の裏に、“使える仕掛け”が静かに眠っている。
ここでは、その秘密を少しずつ明かしていく。
1924, CHICAGO ORIGIN — パンツは「道具の一つ」だった
鉄と油の匂いが立ちのぼる産業都市シカゴで、Universal Overallは誕生した。
創業者は現場や洗濯屋に足繁く通い、縮みにくい生地と壊れにくい縫製を探求。
当時、パンツはファッションではなく道具の一つ。
残されたアーカイブは今の基準では“穿きやすい”とは言い難いが、労働者の声が反映された改良の痕跡に満ちている。
その積み重ねの延長線上に、今のHeritage Pantsがある。
HERITAGE PANTS の骨格
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1950sワークチノ由来のワイドストレート
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深い股上/広い可動域で、立つ・歩く・普段の作業にも乱れない安定感
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“野暮ったさ”を抑えた直線の裾で、現場から街まで通用
HIDDEN FEATURES — 隠れた機能美
1) 形:直線がつくる安定
深い股上、太すぎない直線の裾。シンプルだが、姿勢や動作の切り替えに強い。
2) ポケット:手の軌道で決まる角度
スマホもツールも落ちにくい深さと、出し入れが自然な角度設計。
3) 縫製:負荷点の補強と分散
コバや角に応力が集中しないよう、ステッチと折り返しで力を逃がす。
日常使いのハードワークにも耐える。
TO WEAR —
) TCツイル(66/34):毎日回せる“一軍”
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素材:ポリエステル66% × コットン34%
Universal Overallが2年かけて独自開発した厚手TCツイル。 -
表情:はじめはハリ、穿き込むほど滑らか&柔らかに馴染む。
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機能:速乾(雨でも1日で乾く想定)/型崩れしにくい/動きやすい。
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使いどころ:通勤から現場、旅先の洗濯まで“気兼ねなく”使い倒せる。
▶ FIT VARIATIONS(TCは3フィット展開)
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01|Classic Straight(クラシックストレート)
余分を削いだクラシックライン。腿〜膝はすっきり、裾まで素直に落ちる。
見え方:清潔感・端正/合わせ:シャツ、短靴、細身スニーカー
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02|Two-Tuck Tapered(2タック・緩やかテーパード)
タックで腰に余裕、膝下はほんのり絞ってクリーン。
見え方:ゆとり×品の良さ/合わせ:スニーカー〜ローファーまで幅広
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03|Wide Straight(“ドカン”太めの直線)
腿も裾も太さを保ったままストン。存在感のある直線の説得力。
見え方:無骨・迫力/合わせ:ワークブーツ、ボリューム系スニーカー
QUICK CHART
細身 ← 01 ── 02 ── 03 → ワイド
端正 可動域+清潔感 直線の迫力
選び方のヒント
細身派/クラシックシーン:01
万能派/アメカジの定番:02
無骨派/モードスタイル:03
※どのフィットでも共通の価値は深い股上+速乾。ヘビロテ前提の“現実解”。
Make it Yours.
DETAILS — 男心をくすぐる要点
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深いポケット:手の軌道に沿う角度/袋布は“落ちにくい”深さ
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可動域重視のパターン:ヒップと膝に余裕、直線の裾で乱れない
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縫製のタフさ:負荷点補強+力の分散で、日常~現場の酷使に耐える
FIT GUIDE — 失敗しないサイズの選び方
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ウエスト基準でOK(深い股上が許容幅を広げる)
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裾直しは靴で最適化:ワークブーツ=長め/スニーカー=ワンクッション控えめ
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迷ったらウエスト“やや余裕”寄り:落ち感がきれいに出る
CARE — 長く使うためのルーティン
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TCツイル(66/34):ネット→通常洗い→陰干し。本当に乾きが早い
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乾燥機は生地&付属に負担。基本は非推奨(どうしてもなら短時間)
CLOSING — 一本で、過去と今をつなぐ
Heritage Pantsは、作業着の進化形ではなく、本質を取り戻したパンツ。
TCで日々を軽く回すか、Cone Denim(コーンデニム)で唯一へ近づくか。
フィットは01/02/03。Make it Yours. あなたの一本へ。
text and photograph by hilomi